ペットショップラブモーション①
「ただいまーーー」
いつものように家に帰ると
「おかえりーーーーー!! 」
と裕翔が駆けてくる。
今日の歩幅、半端ない笑
ぎゅーーーーっからのちゅっちゅちゅっちゅもいつもより激しい気がする笑
んー。
とりあえず、落ち着くまで好きなようにさせておこう笑
何となーく落ち着いてきた頃によしよし♡ って頭なでなでして抱っこして
「今日は何か楽しい事あった?」
と聞いてみた。
「うん、みんなと遊んで楽しかったよ♪ 」
「よかったね♡ 」
ぎゅーって裕翔を抱きしめる。
裕翔は時々こうやってわかりやすく愛情を伝えないとすねちゃう・・・と私が勝手に思ってるので時々こうするようにしている笑
・・・本当は私がしたいだけだけど笑
「裕翔、大好きだよ♡ 」
「俺も!! 俺も!! !! 」
私の愛情表現にテンション上がっちゃった裕翔はまたまた飛び跳ねてチュー攻撃笑
しまった。せっかく落ち着いたのに笑
でもやっぱり嬉しい笑 こーゆーの(´∀`o)
そして、ようやく落ち着いた頃にまた裕翔を抱っこしてみんなの元へ笑
「おかえり!! ねえ、お腹すいた!! 」
雄也がいう。
「おっけー♡すぐ用意するね♡ 」
いのちゃんとちねたんは重なってお昼寝中笑
微笑ましい♡
「とりあえずおやつ食べて待ってて。裕翔も食べる?」
「うん♡」
2人は仲良くおやつタイム。
食べてる姿はやっぱり可愛い♡
さて。この間に用意しなくちゃ。
私は腕まくりして台所に急いだ。
別の日。
みんなはいつものソファでくつろいでる。
私は本でも読もうかと思って自分の部屋に本を取りに来たら、いつの間にかいのちゃんもついてきていた。
「いつも可愛いけど、今日は一段と可愛いね」
時々出る。
エロ貴公子モード笑
だいぶ慣れたけど、最初のうちは本当びっくりして不覚にもドキドキしてた笑
「…ありがと」
「おいで」
これぞまさに招き猫笑
このモードは一体何なんだろう?とは思うけど、可愛いから付き合っちゃう。
「多分、君と僕が出会ったのも…そう。運命だったんだ。目と目が合った瞬間に感じてた。君もそうだろ?」
私が隣に座ると何故か口説いてくる笑
「もちろんよ、慧」
そして、このモードの時は「慧」と呼ばないと怒るのだ笑
何だその仕組み笑
「さぁ、目を閉じて」
言われるがままに目を閉じるとピンポーンとチャイムのなる音が。
私が慌てて目を開けて玄関に行くと、宅配便が届いた所だった。
いのちゃんもついてきて
「なんだよお前。バッカじゃねーの!いいところだったのに!」
と配送員さんに文句を言っている笑
「もうちょっと遅く来るとかさーマジ空気読めよーーーったくーーー」
ひとしきり文句を言ったら満足したのか、部屋に戻っていった笑
エロ貴公子モードから毒舌モードまで。
いのちゃんの振り幅は広い。
ある日の夜。
みんなはもう寝ているので私は1人晩酌していた。
「はぁ・・・」
思わず出てしまうため息。
実は今日、仕事で失敗しちゃってちょっと落ち込んでいる。
「まだ起きてんの?」
雄也が部屋に入ってきた。
「雄也こそ。起きてたんだ」
「いや、今起きた。電気ついてたから来てみたんだよ」
「・・・そっか」
落ち込んでるのを悟られないようにしたいんだけど、急すぎてテンションが上がらない・・・
「どうした?今夜は?何か元気なくね?」
こういう時、雄也はいつも一番に気づいてくれる。
「やっぱり雄也にはバレちゃうか・・・」
さすがというか、何というか。
私は正直に話すことにした。
「実は今日仕事で失敗しちゃってさ。怒られた訳じゃないんだけど、みんなに迷惑かけちゃって申し訳なかったなって」
私が言うと、雄也は
「お前のそーゆーとこ好きだな」
と、なぜかにっこり笑う。
「えっ」
「朝まで付き合ってやんよ」
そういうと雄也は私の隣に寄り添うように座った。
「私も雄也のそういうとこ好き♡ 」
雄也の気持ちが嬉しすぎて思わず抱きしめる。
「雄也が彼氏だったらよかったなー。何で犬なのよ」
「じゃあお前が犬になれよ笑 」
「私が犬だったら誰がみんなの面倒見るのよ笑 雄也が人間になってよ笑 」
「てか犬とか人間とか、そーゆーのどーでもよくね?俺ら、これからもずっと一緒にいるんだから」
こういうさりげない優しさ、本当好き。
「・・・うん♡そだね」
私はもう一度雄也を抱きしめた。
ずっと一緒にいようね♡